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'09 12. 31 03:13
270°の女性【追記】
こんな内容で2009年の締めくくりをしていいのかなぁ・・・
バスは発車間際で 秘書の後には女性が二人乗って出発
意識する前なので、その女性がどうやって乗車賃を支払えたのかは不明
後から考えるに、最終バスに乗れた安心感から、急激に酔いが回ったのではないかと。
最後に乗車した女性が、乗車口のポールを中心に270°ぐるぐる回り始めた為
(正確には、一人掛け最前席の90°部分を残してぶつかっては戻るオートリバース方式)
秘書、ひとり後に乗った女性、最前席の女性、運転手の4人が
ほぼ同時に気になり始める。
秘書は、特に女性だと
こういう場合、普段は声を掛けて助けてあげる方です。
でもこの270°さんの異常な雰囲気に
声が出ない
平凡なOL風、かろうじて手にぶる下がっているバッグからは
落ちそうな財布
今時珍しいワンレンの長い黒髪の前髪をクリップで留めている
目は閉じられている
あれだけぶつかっても痛みは感じていない様子
倒れそうで倒れない
正直大丈夫かなぁの気持ちよりも、被害として怖かったのが
リバースした場合の惨事・・・
あの勢いで回転したままリバースした場合
270°分の180°で飛沫に当たる位置に秘書は立っている
混んでいる為移動は不可能
3分の2の確率に怯えながら下車バス停までの7分を耐える
数秒置きに横目で確認する運転手(乗せるんじゃなかった・・・)を含め
4人の願いは一つ
(吐くなよ〜!)
最前席の女性に至っては
100%の確率で被弾する訳で
恐怖で硬直
バス停に到着し
ほっとする秘書を含めかなりの乗客が下車
やっと離れられた解放感に浸る秘書の目に映ったのは
振り返って目をむくカップル
秘書も振り返るとそこには
まさかの
下車した270°の女が・・・
どうやってみんなと一緒のスピードで降りたんだろう?
広い歩道をジグザグに
目をつぶったまま進んで来る
怖い
直進する人が多い中
秘書は環2を挟んで反対側の家に向かう為
逃げるように歩道橋に上る
上り切って振り返ると誰もいない
安心して歩道橋を渡り切り
もう一度振り返ると
両手を斜め下に下げ
クリップが取れて前にバサッとかかった長い髪を振り乱しながら
前傾姿勢で進んで来る270°の女が
暗闇の中に・・・
懐かしの「リング」の井戸から出てきた貞子にそっくり
怖いよー!
走って家まで帰ったのは言うまでもありません。
お願いです。
酔いすぎたら公共の乗り物に乗らないでください。
怖いです。
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