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'10 3. 18 01:44

親切に困惑の7分間

またまたバスの中での
ちょっとした出来事なのですが・・・

It continues here.

午前10時のバスは混む
そしてバスは電車より揺れが激しく
立ち位置によっては全く捕まるところがない。

秘書はある日
そんな困難な状況に陥っていることに
バスに乗って5秒で気が付いた。

秘書は背が低い。
オーナーいわく「テトテト」歩く
ぺたんこのムートンブーツを履いて
混みあう人の中に埋もれていた。
唯一「おつかまりください」のアナウンスに該当する箇所は
遥か上方のスチールポールのみ。
背伸びして指先が届く。
このままでは、カーブで転がる・・・

うーん
辛い駅までの道中になりそうだ。
と、思った時、左サイドから
「どうぞ、つかまってください」
と声を掛けられた。

一瞬、吊革を譲ってくれたのかと思った。
それなら以前にも経験がある。
(助かるなぁ)と思いながら声の方を向くと

「どうぞっ!つかまってください!」

と、吊革につかまった自分の二の腕を反対の手で差して
ぽんぽんっ っと叩いている男性が・・・

「すみません ありがとうございます」
と反射的に言ったものの
見知らぬ男性の二の腕に腕を絡ませる様につかまって
いいものだろうか・・・?
まるで新婚カップルのようではないか。

かといって、せっかくの好意を
このまま知らんぷりでは失礼にあたるし
「いえ、いりません」では意固地な感じだし
でもかといって、カーブで倒れないほどしっかりつかまったら
半分抱き合ってるようになっちゃうし
それはちょっと はっきり言っていやだぁ・・・
ぽんぽんっ って叩いてるし。
気持ちだけっ 気持ちだけ頂きますっ。

ああ・・・どうしたらいいんだあ・・・

と困惑の坩堝に陥ったのでした。

失礼にならぬよう、彼につかまらずに過ごし、降りる時には恥をかかさぬように一言も差し上げたい。

結局、頭上のポールに時々つかまったりして
自力でがんばり
そんなにつかまらなくても倒れない自分 を演出しつつ駅まで乗り切り
停車した瞬間に
「なんとか大丈夫でした。ありがとうございました」
とにっこりしてみた。
「よかったです。大変ですよね」
と相手も返してくれて
無事車外の他人となることが出来ました。

なんとか失礼にならずうまく乗り切ったような気がしていますが
これでよかったのかなぁ
と 今思い出しても困惑。

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