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'10 3. 14 01:10

秘書は何故怒ったのか?

危険だからです

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物事には優先順位というものがあると思います。

人命救助
  ↓
危険回避
  ↓
損害を最小限に抑える努力
  ↓
専門家への協力

この場合にはこんな順位だと秘書は思います。

まずこのケースでは、
あきらかに生命の危機に見舞われている人物が存在していない
現場ビルは空きビルであることを、秘書でさえ知っていた。
  ↓
最優先されるべき炎の中からの【人命救助】の必要は緊急にはない

最初に爆発音が聞こえていることから
ガスへの引火や、化学薬品による放火も考慮すると
放水に依る消化が最適かどうかの判断は素人には難しいこと
  ↓
来店されていたお客様や、自身の【危険回避】がオーナーとしての責任として最優先。

【損害を最小限に抑える】には、近隣へ火災発生を伝達したり、延焼しそうな物の移動など

そして【専門家への協力】は
現場保存は事件解決への最大の協力であるし
既に到着していた警察官が手を出さないのもその為ではないかと。
燃えていた状態から、原因の究明が可能。
推理小説でもセオリー。

火災の素人である人間が、素手で何の防御策もなく、現場に突っ込んで行くなど言語道断!

以上が秘書の怒った理由です。

怪我をしたら、命を落としたら
そして、お客様にさせてしまったら・・・
どんな悲劇を引き起こすかを、考えてくれていたのでしょうか。

無人のビルが全焼しても、火災保険という保証は新しいビルを建ててくれます。
あえて言えば、全焼しなければ保証は微々たるもので、それを狙った保険金詐欺のような放火があるくらいですから、自らの危険を顧みずにまで守るべきものではないのです。

オーナーは真っ直ぐな人です。
勇気も、人情も、やさしさも、行動力も持ち合わせているから、じっとしてはいられないでしょう。
でも、するべきことは現場の最前で火を消すことではない
と秘書は思うし、命を大事にしないことに腹が立つくらいです。
無事だったから、すぐに行動を起こさない人に怒りを感じたりしていられるのではないですか?
秘書が間違っているのでしょうか?

悲しむ人を作らないでください。
それを最優先に、行動してください。
お願いします。

そして、二次災害として予想されることとして
まず、
放火なら犯人として疑われるリスク。
次に
消防車の停車位置について腹を立てて
警察とも消防とも揉めていること。
自分の店やお客様を守るべく、お店の前にいたら、そこに消防車は停車しなかったのではないですか?
消火活動の妨害と受け取られるリスク。

せっかく、初期消火に勤めても
これではリスクの方が大きい。
以前人助けをした時に、犯人と勘違いされた現場も秘書は見ています。

だって、オーナーは内面と違って【悪人顔】なんですもの・・・
いくらでも考え付く不安と危険に溺れながら、秘書は怒りに沈んで行くのでした。


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コメント

ごめんなさい・・・

commented by owner : 2010年03月16日 18:06

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