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'09 Mar. 17 11:53 AM

富士に抱かれて

毎年3月には昼の仕事が一段楽することで
日々の喧騒から離れることにしています。

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It continues here.

今年は一月に不本意ながらインフルエンザにやられ、
3月の旅はあきらめようかと思っていましたが、
それは自分にとって休暇ではなく、一年の労をねぎらいたいのと、
秘書への感謝を具体的な形でしたいのとで、
やはり横浜を出ました。

保土ヶ谷バイパスに乗るとすぐに都会とは違う空気に触れられる。
しかしそれはまだ人の手がふんだんに垢をつけている自然。

最近読んでいる小説に「自然」と表現されるようなものにたどり着くには、
日本海側にあるようなDNAに訴えかけるような野は、そう簡単には
お目にかかれないのであろうが、私は東名高速で走りながらも見える
発展の間間に見られる取り残された自然が好きだ。

御殿場ICを降り、しばし走ると目の前に富士。
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霊峰富士

私はなぜか本当に富士山が好きだ。
そのごみの多さで世界遺産にはなれなかったと聞くが、
それでもやはり私はその姿を見ると心躍る。

車通勤の頃は、時にはほぼしらふで、時には事故らないのが不思議なくらい
朦朧としながらも、その姿を確認するスポットがあった。
冬の空気の澄んでいるときに見せる姿は、ややかすんで見えるときと何故
あんなにも違うのか。晴れているのに見えないときには
早朝に見るテレビの占いでおとめ座が最下位になるとき以上に絶望を感じた。

見る見る富士がその大きさを誇るほどに近くなる。
今回の目的地は河口湖。
湖畔にはないことと、直前の予約ということもあり、非常に割安感のあるホテル。
客室全てから富士が見えるように設計してあるので、妙な細長さ。
駐車場で降りると冷風と呼ぶべきか、寒さが身に刺さる。
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通るときには必ず寄る海老名SAで多少食べたとはいえ、
空腹を感じていた我々は、しかしすぐの夕食は予約しない。

だいぶ日は暮れてきていたが、河口湖に向かった。
139号線をしばらく走って右折。左右にほうとうの店が多く、この辺の名物であることを学ぶ。
秘書は下調べをよくする性質で、しかし私はそういうのにとんと疎く、
ただただその時に目にしたものを喜ぶばかり。

湖を3対1で分断するように架かっている大橋を渡り左折。
やや大回りをしてしまい、湖から離れていた路を修正。
突き当たるとやっているのかよくわからない建物と
湖に流れ込む川向には工事中のショベルカー。
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車を降り、湖畔に向かう。まだ非常に冷たい水を触り、
湖越しに見えるもう闇に隠れようとする富士。
2年前に富士宮焼きそばを食べようと出かけ、そのついでに
寄った5合目で見た満天の星空と比べていた。

食べ放題のしゃぶしゃぶは、日ごろお腹周りを気にして
運動をしようと意識しているとは思えないほど、胃が痛くなるほど
食べまくった。

そして8時半に就寝。旅行に来て8時半に就寝?

そう、寝ました。寝てしまいました。

旅行に来て、そう大きくはないとはいえ、温泉にその夜に入らなかったのは
初めてのこと。疲労よりも満腹の方が私を寝かせることが解った。

そして1時に起床。そして途中コンビニで買ってきた酒とあてに手を伸ばす。
普段は深夜にやるテレビの映画などほとんど目にしないが、
なんとなく見たのが秘書の興味をくすぐるもので、渋い刑事がなかなかの味。

早朝からWBCで日本がキューバと対戦する頃には秘書が就寝。
私は2回の牽制球死で憤慨しながらも徐々に優勢になる日本を応援。
娘夫婦のように監督にはならず、ただ程よい酔いと暗闇にある富士が
早朝の日を浴びてその姿を現すのを待ちながら、ただただ試合を楽しんだ。

当初は富士急ハイランドで私の苦しむ姿を秘書が笑いながら見るものと思っていた
今回の旅行。しかし秘書が起きて、朝食を食べ、また少し寝てから我々が向かったのは
全く別の場所。

まずはワインセラー。前日に大橋に向かった途中にあるいくつかのワイナリーが共同で
出しているらしい。昔のブドウを絞る機械や、コルク栓をする機械などが面白い。
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に向かったのが、すごい場所だった。

前に焼きそばを食べに来たときもなんとなく寄った5合目で
脳を揺さぶるほどの星空を見せてくれた富士。

今回も当初になかった場所に寄ってのこの衝撃。
富士の懐の深さを思い知る感じだ。

氷穴と風穴。
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具体的なことはあえて書きません。是非是非直接行って見てください。
私は最高に楽しく、興奮し、驚愕した場所でした。
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その後いくつかの場所によって帰宅。そして8時に就寝。
8時に就寝?そう、またそんな時間に就寝。寝ました。

それから12時間以上寝て、今こうしてブログを久々にアップしています。

写真は秘書が近々この文章にあった箇所に適したものをアップしてくれるはずです。
富士に抱かれた今回の旅は、また違った空気を私に与えてくれた。

今日からまた日常。それをうれしく感じられる旅行となりました。
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