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'10 Jan. 23 12:12 AM

成長の糧

大学のセンター試験が終わり、その声を合図に
高校、中学、小学と入試の季節真っただ中へと入っていきます。
そしてその年ごろの子供たちは否応なくその渦へと巻き込まれていきます。

It continues here.

中学、小学のお受験というものには関わることもなく、
私が多少の意見を言えるのは高校入試です。

大失敗に終わった文部省の「ゆとり」教育。

しかしその余波はまだまだ続きそうで、一度ゆるんだ空気をもう一度張りなおすのは
相当の労力を、現場の教員、保護者、そして当の生徒たちに強いて行くことでしょう。

20〜50%の割合で前期選抜での合格者を高校が決めることとなっていますが、
絶対評価での成績に対する不信と、中学生全体を覆っている学力低下の傾向。

当然の流れなのか、高校側は前期での合格率を下げていこうとしている意思が見受けられます。

そんな中、やはり生徒たちは教えられた範囲のことを必死に覚え、
それ以上の学力を身につけようと様々な努力をしています。

前期選抜とは公立高校の入試として、中学の成績、面接、自己評価表、学習以外の活動
等をその高校ごとに独自の評価方法で合否を決める入試であり、
なじみのない方々にとっては、私立の推薦入試に近いという表現がいいかと思います。

後期選抜が昔ながらの筆記での一発勝負入試です。
その後期選抜も、昔は公立の高校は県や市によって問題が統一されていたのですが、
最近は独自入試という制度が入ってきたりして、
入試の制度自体どんどんと複雑化しています。

しかし変わらないのは子供のほうです。

試験を前に緊張し、不安を感じ、それを必死で乗り越えようと頑張る。

そして、その前期選抜が来週の月曜・火曜日に行われるとあって、
今不安と緊張の絶頂に、横浜市の中学3年生はいるわけです。

面接練習がうまくいかず、友人との差を認識し、その悔しさから涙した君。

その涙を絶対に忘れてはいけない。
悔しさを知れたこと、他との差を確認できたこと。それ自体がまず大きな財産だ。

そしてあと二日半。大いに悩み、不安になり、緊張するがいい。
それこそがこれからの人生の糧となるのだから。

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