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'11 Jun. 09 9:36 PM

昭和の欠片(かけら)

DSCN1145.JPG


以前にもアップした、あの団地。
横浜・港未来地区という一等地にあり、
すでに取り壊しが決まったもののまだいまだに存在する。

It continues here.

秘書が生まれ、育った所として
私にとっても思い入れが深い団地です。

昭和という単語が懐かしさとともに語られるようになって久しい。
高度経済成長、ベトナム戦争、アポロ月面着陸、
それに対抗するようにソ連はソユーズ11号を打ち上げ
(そういえば、あの頃なら考えられなかったが、日本人・古川氏が
そのソユーズに乗って宇宙へ行かれるそうで。実験の成功と
無事の帰還をお祈りいたします。)
そしてベビーブーム。

そんな中で一億総中流階級という強すぎたころの自民党の
プロパガンダに乗せられていく一般市民の生活を支えた
一つのステージとして「団地」の存在はとてつもなく大きなものでした。

私も埼玉にある大きな団地群の中で
小・中・高の約10年を過ごし、
その思い出はいまだ褪せずにいます。

さて、前置きは長くなりましたが、写真のレンガ。

件の団地近くで幼き頃の秘書の楽しみの一つとして、
近くにあったキーケン(旧生糸検査所、現横浜第2合同庁舎)
に使われていたレンガを団地階段下にあるコンクリートの角で
ゴシゴシと削ることだったらしい。

当時から取り壊しが決まった現在に至るまで、
新たにレンガがその場所に持ち込まれるとは考えにくく、
視点鋭い秘書の推理では、これは秘書がその幼少時に
実際に手に取り、削ったレンガそのものなのではないかと…

うん、可能性はゼロではないし、そう考えて、
妹と寄った時にこそっと落ちていた子のレンガを
うれしそうにバッグに入れる秘書が可愛い。

昭和という時代を一言でくくり、あの頃は良かったと
簡単に表現することはできない。

しかし、今にないエネルギーと良さがあったことも確かだ。

一個人の歴史など、時代の中ではけし粒が如し。
その中で、やはり私という人間が現在に在れるのは
昭和から続いた毎日の積み重ね。

流れがちな日々を高い意識で過ごしたい。

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